Diario

日々の暮らしのあれこれ帳

人生初の一人旅!一泊二日京都ぶらぶら記

初めての旅行記。宿泊研修とかはさておき、遊び目的での泊まりがなんと1年半ぶり。さらにその時は地元のホテルだったので、遠出での泊まりは2年半ぶりとなります。

内向的かつHSPなのもあり、旅行というビッグイベントがなくても日々のちょっとしたお出かけで楽しめてしまう方ではあるのですが、漠然と一人旅をしたい欲や、喧騒の日々からエスケープしたい欲もそれなりにあり、2022年の目標にも泊まり旅行を掲げておりました。

目的地は人生11回目の京都。関西方面は日帰りでも行ってしまうフッ軽人間ではあるのですが、やはりのんびり夜まで楽しむには宿泊だなぁということで今回は1泊。何だかんだ初めての一人旅ということもあり、行きなれている場所をチョイスしました。

本当は9月の夏季休暇でこの一人京都を決行するつもりで予約もしていたのですが、コロナと会社のイベントの兼ね合いで泣く泣くキャンセルすることになってしまったのです。

満を持してではないですが、2021年頑張った自分へのご褒美のつもりで、溜まったクレカのポイントを活用して宿と足代を支払い、有給をもぎ取り連休を錬成していざリベンジ!

1日目

最近朝早く起きていなかったので心配していましたが、光目覚まし(夜明けの遅い冬でも優しい光でスッキリ起きられる。オススメ!)のおかげで夜明け前の起床チャレンジも無事成功。駅までの見慣れた景色も、暗いとなんだか違う場所のように感じます。

乗車前にスタバでディカフェのアーモンドミルクラテを注文。本当はオーツミルクラテにするつもりだったけど売り切れ。オーツ売り切れのこと多いけど人気なのだろうか。

新幹線の中では先程購入したこの旅行記を認めたり、静かに読書タイムをしたり。通勤時間でも読書はしていますが、平日のガラガラな新幹線で悠々自適に座って静かに文字を追う時間は普段よりも上質なものでした。

座席は4A。深い意味は無い。多分。

そんなこんなであっという間に京都到着。東京より寒いかな?と身構えていましたが体感としてはあまり変わらず。

何か良い感じの構図で撮れた京都タワー

早速荷物を預けに宿へ。今回お世話になったのは一昨年オープンした「THE POCKET HOTEL」。ビジネスホテルとカプセルホテルの中間といった感じで、非常にシンプルでモダンなお宿です。

【公式】THE POCKET HOTEL 京都四条烏丸(ザ・ポケットホテル 京都四条烏丸) THE POCKET HOTEL 京都四条烏丸は宿泊における快適さと機能性の両立を、これまでにないカタチで実現した宿泊特化 sotetsu-hotels.com  

荷物を預かってもらえるかフロントで聞いたところ、自らのICカードでロックをかけられるバゲッジスペースがあるとのことで利用。身軽になったところで早速朝ごはんを。

3月に日帰り京都旅をした際にも寄った、「カフェアアルト」。サーモンスープが冷えた身体に染み渡るぅ…

お腹が満たされたところで本日のメインの用事へ…と、思ったのですが早速プラン変更。夕方行こうと思っていた京都にしかないいちご専門店「メゾンドフルージュ」はケーキが大人気なので先行くことにしました。

オープン時間を少しすぎたくらいで到着しましたが、看板メニューのミルフィーユはすでに売り切れ。紅茶とベリーのムースを注文しました。上に乗っているレッドパールが甘くて絶品…!!ついでに夕食後のデザート用にマカロンもテイクアウト。

改めて本題へ。

結弦くんの聖地巡礼のため訪れて以来、かれこれ6年ぶりの晴明神社。以前参拝したときに買ったペンダントとお守りを返却しに来ました。

入試や大学での試験など、さまざまな場面で願掛けとして提げていた思い出のアイテム。地元の神社とかで返すという選択肢もあるのですが、やはり元の場所へお戻しするのが良いのかなと…

この日は北京五輪男子FSでしたので、結弦くんをはじめとする全スケーターが納得のいく演技ができるよう願ってきました。
移動途中に京都御苑でちゃっかり梅見も。

そこから錦市場方面へ戻り昼食タイム。湯葉丼のお店に行こうと思っていたのですが、まさかのクローズ…よく見たらインスタにしばらく週末営業にすると書いてありました。予習はちゃんとしよう…

途方にくれさまよっていると、良い感じの日本家屋が。ここだ!ということで入ったのは築100年越えの京町屋をリノベーションしたというフレンチレストラン、omo cafe

ごはんプレート。素朴で優しい中にも旨味が詰まっていて美味しかった…!のですが、男子FSの中継を見ていたので若干心が落ち着いておりませんでした(旅程決める時、ナチュラルに日程ミスした結果です笑)

錦市場に戻りのんびりお土産タイム。家族へのお土産で千枚漬を購入。

と、ここで見慣れた顔を発見!すのちゅーぶでここ来ていたのか!図らずも聖地巡礼が出来ちゃいました。

そこからもひたすら街を歩きかづら精やよーじやでお土産購入。webショップでも買えますが、やはり現地の方が気分が良いですね。

先斗町はコロナの影響で休業しているところも多く寂しい雰囲気。東京よりも観光面での打撃が大きいんだなということを実感します。

脇道のこういう景色を覗くのが楽しかったりする。
こちらは京都BALのオフィシーヌユニヴェルセルビュリー。こちらも東京でもあるお店ですが、何と言っても和風な外観とクラシカルな内装が最高!なので、かねてより買おうと思っていたボディオイルはこちらで購入。厳かな空間だった…
丸善カフェで一服。奥の金の屏風が、堂々と輝いています。

本屋や雑貨店など一通り回って楽しみ、いよいよディナーへ。

以前訪れた時に通りかかって気になっていた「サンタ・マリア・ノヴェッラ」の京都限定レストラン。これが旅全体の1番の目的でもありました。少し時間が余っていたのでついでに手前の普通のお店の方で石鹸も購入。
予約していたcompleteコース。初めは緊張しましたが意外とカジュアルな雰囲気。平日夜でも後からお客さんが入ってきて満席に。
ドリンクはノンアルコールのストロベリースパークリングワイン。中にもイチゴが入っています。でも意外と渋くて大人の味!
前菜は「鰤の低温調理 紅しぐれ大根ソース」。ほろっととろける繊細な味わい。
「25種類の野菜とハーブサラダ」。素材の味が生きていて爽やか。
聖護院蕪 ズッパ」。真ん中のサルシッチャが噛み締めるたび口の中へに風味が広がって贅沢な味!
「紋甲イカ 九条ネギ A.O.P ボッタルガ」。ピリ辛だけど九条ネギの豊かな香りが楽しめます。
「帆立 パプリカ クレーマ フレッシュフェットチーネ」。先ほどから一転優しさ広がる濃厚なチーズ。
パンは二種類。一つ目は吉田パン、二つ目は自家製フォカッチャに玉ねぎを添えて。玉ねぎの甘味とパンの塩っ気の相性が抜群!
メインの京都牛。手前のソースはグラニースミス(りんご)とマスタードを和えたもの。まろやかなお肉とよく合います。
ドルチェ。手前がベルガモットのシャーベット、左奥がムース(何のムースか忘れてしまった…)、右奥がガトーショコラ。お肉の後でも別腹で食べられる、爽やかなお味。
オリジナルハーブティー。ベリーのフレーバーがおしゃれでした。

はー贅沢した!人生史上最も豪華な木曜の夜と言っても過言ではないです。お会計の時の数字は見なかったことにします(ニッコリ)

宿に戻る前。飲食店が時短だったり平日なのもあり人出は少なめ。
宿のロビーにて。男子FSの見逃し放送をやっていたので思わずパチリ。かれこれ10年ほど応援してきた結弦くんがベテランとして大舞台で限界に挑む姿はグッとくるものがありました。

チェックインは機械を使ってスマートに。名前などを入力して指でパネルにサインすると手続き完了でルームキーが出てくる。なんと現代的で合理的なんだ…

こちらがシングルルーム。新しく出来たのもありとても綺麗で清潔な雰囲気。カプセルホテルだと閉所恐怖症的に寝られないのですがこれくらいなら大丈夫そうと一安心。鍵もついてます。

エアコン操作は手元のタブレットで。しかしあったかい空気は上に行くので暖房をつけてもなかなか暖まらない!

買ってきたマカロンを食しながら持ってきたiPadで表彰式を見守る。ゆまちかわいい。昌磨くんは発言が本当に頼もしくなったな〜と感慨深い。摂取カロリーは気にしない。

ストレッチをして旅の疲れを癒しつつ明日に備えて就寝。旅行記の執筆もしたかったのですが5時代起床なのもあり眠気が限界でした…

2日目

すっかり目覚ましをかけ忘れていたのですが、日の光と寒さで目覚めると6時過ぎ。一人でいる緊張感もあるのかもしれない。西川のマットレスで快適な睡眠でした。

のんびり支度をして、昨日できなかった旅行記を書いたり、プランニングをしたり。気がつけば良い時間になってきたので出発です。

少し時間余裕があるので鴨川沿いをぶらぶら。とても良い天気。観光客はほぼいない。

お腹も空いてきたところで2日目の目的地へ。

麺屋 猪一 離れ」の炙り和牛の追い鰹そば。そうです!ネイサンが以前来日した際に食べていたもの!金メダルおめでとう!!炙り和牛だけでお釣りが来るレベルに美味しい。

すっかりお腹も満たされ、北西部へてくてく移動。京都国立近代美術館にて、岸田劉生展を鑑賞しました。旅行先で芸術鑑賞をするというのも一つの憧れだったので、達成できて嬉しみ。詳細はまた鑑賞記にて。

川沿いのテラスは併設のカフェのもの。春だったら絶景なんだろうなぁ。
新収蔵記念:岸田劉生と森村・松方コレクション|京都国立近代美術館 | The National Museum of Modern Art, Kyoto www.momak.go.jp  

この頃にはすでに早起きの影響で眠気が限界だったのですが、気合いで歩き続け、吉田エリアへ。次なるお目当てまで歩き続けること30分。

最後の最後に待ち受けていたのは先の見えない階段という名の試練だった…。

やっとの思いで到着したのは、吉田山荘にあるカフェ新古館。数日前に地元の本屋で立ち読みした京都観光本に載っていて気になったので急遽プランに組み込みました。

12時半というお茶というよりはお食事時な時間でしたが、この後あっという間に地元民で埋まりました。窓から望む比叡山が絶景。

冬でも絶景だと感じたので、夏の緑生い茂る頃はさらに良いでしょうね。昔の人が自然の美しさに触れた時に和歌を読みたくなる気持ちが少しだけ分かったような気がします。

都会の喧騒を忘れてリフレッシュできた時間でした。

ビーガンのガトーショコラ。下に敷かれているのは吉田山荘の女将さんの筆による、季節の和歌だそう。風流や〜。

糖分を得てすっかり元気になったところで再び都へ。

1日目の散策時に気になっていた新風館内、「本と野菜 OyOy」にて。蔦屋書店をさらにアットホームにしたような落ち着く空間。
遅めの昼食にしようと思ったのですが、十数分間に合わずランチタイムは終了…ということで豆花を。数種類の穀物とあったかくて甘いシロップで十分満たされました。

新幹線の時間まで2時間ほど残っていたので周辺をさらに散策。家族へのお土産を購入したりしていきます。

小4で初めて来た時からほぼ毎回食べている、こんなもんじゃの豆腐ドーナツ。軽くて優しい味わい。このご時世でも生き延びてくれていて良かった…。

宿から荷物をピックアップし、夕暮れ空を眺めながら京都駅へ戻ります。

ここのエスカレーター、「消えた初恋」の7巻で井田と青木がいたところですねぇ。
ありがとう!今回も楽しかったよ!!

帰りの写真が少ないのは疲れ果てていたからです。それもそのはず、二日間で計53,000歩ほど歩いていました。実は今回の裏テーマが「現地では自分の足だけで移動すること」。数十分歩けば異なるエリアへも簡単に移動できる、ディズニーに勝るとも劣らないテーマパーク、それが京都だと思っています。

総括

コロナ禍×冬×平日という条件もあり、かなりガラガラでした。まあ私が神社仏閣にほぼ興味がなくてカフェばっかり行っているというのもあるかも知れませんが、それでも京都駅周辺にさえ観光客というよりはビジネスマンや地元民と思しき方々しかいなかったので、相当に空いていたのだと思います。

それゆえ、「千年の都、観光地としての京都」ではなく、「日本の一つの街としての京都」を味わえたなと思っています。普段人がごった返す場所をスイスイ通れるのはとても新鮮な印象でした。観光産業的には痛い状況なのかも知れませんが……。私は人混みが苦手なので、かつて無いほど過ごしやすかったです。

また、一人で過ごすのが好きとはいえ、親しい人とずっと話さず一人で2日間過ごすという状況が中々今までなかったので、どうなるんだろう?という不安もありましたが、無事人生初の一人旅を終えられたことには安堵しているとともに自信がつきました。

帰って来て一番の感想は「満足」。仕事のことを一切忘れて、誰にも干渉されず、好きな時間に好きなところへ歩いて行って、予算を気にせず好き放題食べて買って。オフィスにいた時にずっとやりたかった暮らしをいざやってみたら、案外2日間だけでも満ち足りました。

人間贅沢にも飽きてしまうもの。家に帰って来た時の「日常」に対する喜びも再実感できました。HSPってつくづくコスパが良いって思うんですよね。しばらく旅行はいいかな…とか言って夏頃にはまた計画を立てているかも知れませんが。

とにかく、とっても楽しくて幸せな2日間でした!
しばらくはまた粛々と平穏な日常に溶けておきます。