旅行記も3本目。いろいろあって7月後半はまとまった夏休みを取っているのですが、今回はその中で箱根日帰り旅をしてきた記録を綴っていきます。
なぜ今回箱根に行ったかと言いますと、本当はまた京都に行きたかったんです。夏の京都といえば川床。貴船に行って暑さを逃れて川床料理を食べる計画でした。
が、7月の天気を調べると雨、雨、雨…雨でも楽しめてリフレッシュ出来るところはないかと考えたら、ふと思い出したのです。ずっとポーラ美術館に行きたかったことを。
さらに「疲れを癒すには個室温泉が良い」というHSPアドバイザーYouTuberの影響を受けて、気がつけば美術館〜贅沢ランチ〜温泉のプランが出来上がってしまいました。やったぜ。
前置きはこの辺りにしてレッツゴー。
少し早起きをしてロマンスカーへ。「Googleマップで自宅発の時刻を調べたつもりが最寄り駅発の時間を見ていた」というn回(n<10)目のやらかしをしましたがなんとかセーフで駅に辿り着きます。
後展望席というのを取ってみましたが、なんだかアトラクションみたいで面白かったです。
夏休みに入った家族連れが多いこともありやや騒がしかったですが、そんな時は相棒のノイズキャンセリングイヤホンでクラシックを流しながら優雅にやり過ごします。
ただ、冷房がキツくて上着を着ていても凍えるレベルでした。
時間はたっぷりあるので、持ち込んだPCをWi-Fiに繋いで溜めがちなnote記事をチマチマ書いたりしていました。
箱根湯本駅についたタイミングで降っていた雨もちょうど止みまして、箱根登山バスに乗ります。
バス停にいたガイドさんに教えてもらってポーラ美術館の前売り券を少しお安く買えました。ありがたや。
ガイドさんにどこのバス停で降りるのか聞かれた時のやりとり。
私「小塚入口で…」
ガイドさん「ポーラ美術館ですか?結構登りますが大丈夫ですか?」
私「(Googleマップで最短って出ていたしまあ20分歩くくらいなら…)大丈夫です!」
東京の20分と箱根の20分は3倍くらいキツさが違うことを覚悟すべきでした。この後に待ち受けていたのは急勾配で歩道もまともに整備されていない山道をひたすら文字通り登り続ける時間でした。
まあそれなりに道に咲く紫陽花や百合、聞こえてくる虫や鳥の声を楽しむ余裕はあったのですが、それでも7月の暑さには堪えるものがありました。
(いないと思いますが)ポーラ美術館に行きたいあなた!素直に施設巡りバスを使って美術館の目の前のバス停で降りましょう!お姉さんとの約束よ!!
予期せぬ登山を終えるとそこにはポーラ美術館が。観光サイトで見た通りの緑豊かな景色が出迎えてくれます。
詳しい様子については別記事でまたまとめますが、この日は中学生と思しき女児たちの見学があり、中々賑やかでした。お嬢さんたちも熱心に撮影可の絵の前で写真を撮っており微笑ましい気持ちに。人気なんですねぇ。
とはいえ、平日の静かな美術館を想像していたのでここではあまり落ち着けず、そそくさと次の目的地へ。
ポーラ前のバス停から今度はガラスの森前へ。少し歩いて山へ入っていきます。
しかし、今回はさすがに登山ではありません。3分ほど進むと小屋のようなものが。
ガイドさんにランチの旨を伝えると、宿泊客でも無いのにミニカーで送ってくれました。優しい〜!
今回ランチをいただいたのは、箱根の三つ星ホテル「箱根リトリート före」の併設レストラン「WOODSIDE dining」です。
時間が早かったのもあり、後から一組来たくらいであとはほとんど貸切状態。すっかり晴れた空と山、鳥の囀りが響き渡る中、木を基調とした北欧風の素敵なレストランでいただくランチはこの上なく贅沢でした。最高!!
予約不要で食べられるAランチを注文。十分お腹いっぱいになる量で大満足でした。
行きにミニカーのお姉さんに「レストランの隣のカフェもぜひ〜」と言われていたのをふと思い出し、まだ温泉まで時間が余っていることを確認して向かいました。
陽を浴びて輝く緑と池、魚に虫に鳥を眺めて過ごすお茶の時間もまた、至高でありました。
そしてまた自家製のパンが歯応えと深みがあって美味しいこと美味しいこと!家族のお土産で買ったつもりが帰りのロマンスカーで半分以上食してしまいました。
この施設、宿泊施設として行きたいところリストに元々入れていたところでした。そう気軽に行けるお値段ではないからご飯だけ食べられればいいかな…と思っていたのですが、今回を機に絶対お金貯めて泊まろう!!と決意しました。
自然の美しさと快適な暮らしが融合した、ムーミンバレーパークやイッタラカフェの雰囲気が好きな人なら間違いなく刺さる空間です。
食の時間を十分堪能したらお次はもう一つのお目当てであった温泉施設・箱根湯寮へ。
ガラスの森のバス停へ再び戻り、今度は上りで塔ノ沢へ向かいます。
が、しかしこれがまたお茶目なGoogleマップによる登山案内で、私は再び目的地まで車通りの激しい道をヒヤヒヤしながらすり抜け、急な階段を登っていくことになるのです。
(いないと思いますが)箱根湯寮に行きたいあなた!素直に箱根湯本駅まで行ってから送迎バスに乗って向かいましょう!お姉さんとの約束よ!!
「一刻も早くこの汗を洗い流したい!!」という思いで辿り着き、お部屋への鍵を受け取ります。
今回予約したのが、こちらの施設の貸切個室露天風呂「離れ湯屋 花伝」です。
今まであまり温泉は好んで入る方ではなくて、その理由として「人と入るのが落ち着かないし衛生的に気になる」というものでした。
その悩みを解決してくれるのが個室温泉です。
残念ながらSNSへの写真の投稿が出来ないということで、念の為こちらの記事でも写真は控えて文字で記録を残します。
お部屋にはドライヤーなどのグッズとお座敷、ちょっとしたお菓子が置いてありその奥に露天風呂があります。お手洗いは別の建物ですが、布団さえ敷ければそのまま泊まれそうな雰囲気です。
体温・気温に限りなく近い36℃前後のお湯ということで、ただぬるいだけでは?と思い浸かってみると、これが気持ち良い!温度差があまり無いので刺激が少ない中で、お湯の効能か疲れをほぐしてくれる感じがします。
しかも露天風呂なので時々風が吹くと涼しさも感じられてこの上なく気持ち良いのです。
私は持参したKindleを片手に5分浸かっては5分テラスで風を浴び緑を眺め風鈴の音に耳をすませるのを30〜40分も続けていましたが、後半は現実のこともすっかり忘れ、無の境地へ。
上がった後座敷でくつろぎながら感想を書いているのですが、頭と身体に取り憑いていたモヤが全て取れたかのような爽快感となんとも言えぬフワフワとした幸せな感覚に満ちています。サウナではないですが、「ととのう」に近い状態なのかもしれません。
部屋に着いた時の汗だくでドロッドロに疲れた私は何処へやら、見る見るエネルギーが湧いてきています。個室温泉、最高すぎる…
次から心身の限界を迎えた時にはWOODSIDE Diningと箱根湯寮に向かうと決めました。
帰りは素直に送迎バスで箱根湯本駅に向かい、お土産などを購入します。
少し時間を余して早めにロマンスカーへ乗車。
帰りも後展望席でしたが、家族連れがわんさか。
親とお菓子を食べたりゲームをする少年の真横で粛々とチルいピアノ曲をかけながらPCでこちらの旅行記を綴ります。
帰りもそこそこ冷房が強かったですが、温泉効果かそこまで気になりませんでした。
思えば雨を理由に行き先を変更したのですが、結果として天気に恵まれてほとんど晴れていたのはラッキーでした。
記事の9割くらいを書き上げたところであっという間に旅も終わり。
いや〜充実でした。
家に帰ってきても、普段ならもっとぐったり疲れているのですが、温泉で一旦HPダメージを回復しているので、いつもより軽やかに動けています。
自分を回復させる新たな術を知ることができ、さらには自然豊かな場所と美味しい食べ物でリフレッシュが出来て、最高の1日でした!
今回が逃避行第一弾となっているからには第二弾があるのですが、それはまた来週のお楽しみに。