Diario

日々の暮らしのあれこれ帳

視覚聴覚にやや過敏な人間が毎日を快適に生きるためのライフハック12選

半年前くらいに放置していた下書きの続きをようやく書く気になったので放出します。

私は巷でいういわゆるHSPの傾向があり、特に聴覚視覚のノイズによって何となく調子を崩す場面が多発していました。 ですが、少しずつそんな自分の気質の理解を深め、自分なりに色々と試してみたところかなり快適に日々を過ごせるようになってきたので、やっていることをまとめてみます。

現代はありとあらゆることが便利な反面ノイズが多すぎると思います。よっぽど山奥で仙人みたいな暮らしをしていない限り、日々は自分にとって不要な情報で溢れており、それら全てをキャッチしてしまうととてもじゃないですが生きていけません。何とか生きていけたところで、労働したり趣味を楽しんだりという社会的で文化的な活動がしづらい状況では幸せに生きられません。

それでいて厄介なのは、たいていのノイズはさらにそれを摂取するよう仕向けられている、中毒性があるということです。ちょっとYouTubeを見始めたらおすすめ動画をたどっていて1日が溶けてしまった、ちょっと写真を投稿するつもりでインスタを開いたらしばらく会っていなかった知人のキラキラとした投稿を辿り自分との差に落ち込んでしまった、など悪影響は枚挙に暇がありません。かといって、全ての情報源をカットすることも難しく、上手い付き合い方を模索していかなくてはいけないのが悩ましいです。

しかし、同じような悩みを抱える人は確実にいるので、文明の利器を駆使すればある程度悪影響を回避し、良い面だけを享受できることが分かりました。その利器が以下の12個になります。

PC編

おだやかTwitter&Control Panel for Twitter

chrome.google.com

chrome.google.com

どちらもChrome拡張機能になります。要するにCSSとかを上書きして本来出ているコンテンツを隠してくれるものなんですよね。基本的にTwitterはPCブラウザから検索目的でしか見ないのですが、拡張機能を駆使して必要な情報だけを閲覧できるようにしています。今どんなトレンドワードが飛び交っているのかとか、話題の芸能人のツイートとか、誰がどれだけフォロワーがいて、どのツイートがどれだけ拡散されたとか、全部私には不要なので切っています。

すがすがしいほど何もない

近頃様々な改悪によりTwitter離れの動きも盛んですし、MastodonとかMisskeyとか色々出てきていますが、推しの界隈がややディレイな世界(おい)なもので何やかんやでTwitterの情報量に勝る日が来るのはそうそう先な気がするんですよねぇ。今のところはまだお世話になっているので、ツールを活用しながら上手く付き合っていきます。

chrome.google.com

YouTube版のノイズ隠し拡張機能です。YouTubeは推しの音楽や動画、暮らし系YouTuberさんの発信を集めたりするのに欠かせないのですが、いかんせんサイドバーのおすすめ紹介が厄介で、これにより何日も溶かした実績がありました。が、この拡張機能に出会ってからはだいぶ自分の意志で視聴をコントロールできるようになってきた気がします。動画以外の情報を全てカットしてくれます。

もはや映画館

本当は上の検索バーもカットできるのですが、流石に検索はしたいのでそこだけ残しています。

制限モードはYouTube側にある設定で本来子供にタブレットを貸し出したりするときに使うものだと思うのですが、子供が見て問題ないものは無害だろうということで大の大人も使っています。スマホタブレットなどブラウザ以外で動画視聴するときにコメントカット用で活用しています。ただしライブ配信なども見られなくなってしまうので、その際は都度設定を切っています。個別でオンオフできたらより有難いなぁ…

あと広告はPremiumに入ってオフにしています。

スマホ

グレースケール

wired.jp

スマホ依存防止の方法としてよく紹介されているやつですね。画面を白黒にして、報酬系への刺激を減らし依存性を下げようというやつです。iPhoneなら簡単に設定できます。設定してからかれこれ1年ほど経ちますが快適です。何か目に見える劇的な効果があるというよりかは、「あれ、そんなに疲れていないな」とほんのり実感する程度ですが。人に地図や写真を見せる場面など説明が面倒なので、アクセシビリティの設定(だったかな?)を変更し電源ボタン3連打でカラーと切り替えられるようにしています。

スクリーンタイム

バイスの利用時間を記録してくれたり、利用時間を制限してくれるやつです。基本的に平日は全て0:00〜23:59で最低限必要なアプリを除き全て制限しています。どうしても使いたい時は「1分」「15分」「今日だけ無制限」などを選択して解除できるのですが、自分で主体的に利用時間を決められるので、解除時間が切れたタイミングで「もうこんなに使っていたのか」と気づけるのも良いです。

スマホ画面の整理

これが今の私のスマホのホーム画面です。余計なアプリを画面上から無くし、脳のリソースを極力減らすよう心がけています。それでも使うものはロック画面やコントロールセンター、ウィジェットなどを活用して収めています。アプリの総量は30個とめちゃくちゃ少ないわけでもないのですが、視界から外すことでついつい手に取って関係ない情報まで集めてしまうということが減ったように思います。

SNSやめる

正確には全くやめたわけではなく、人と繋がる目的でのSNSをやめたという感じです。Instagramのアカウントはいずれ投稿するイラスト用に持っていますし、Twitterは最近の改悪で外部から検索機能が使えなくなったのでアカウント取得をしました。ただし、どちらも0フォロー0フォロワーです。

学生の頃はSNSを活用してリアルでも趣味でも友達を作って交流を深めたりしていたのですが、社会人になってからは不思議と自分の行ったところ食べたもの会った人を他人に見せたいという欲もなくなり、逆に他人の活動を追いたいという気持ちもなくなりました。おそらく自分の時間や気持ちを大切にしようとした結果、対人関係の優先度が下がったんだと思います。

とはいえリアル用のアカウントを消す時「今繋がっている人とのご縁が薄まらないかな?」と少しは不安になったのですが、ちょっと過激なことを言うと結局SNSでしか関わらないご縁なんてその程度のものなんだと思います(遠方や健康などのやむを得ない事情を除いて)。アカウントを消した後も幸い連絡してくれる知人友人はいましたし、私はそうやって大切に思ってくれる目の前の生身の人間を大切にしていくのが合っているなと感じました。

バイス

Kindleを持ち歩く

電車での移動中やちょっとした待ち時間、つい手に取ってしまうスマホ。実際にはスマホを使った用事があるのではなく、ただ手持ち無沙汰で何かをいじりたいだけと気づいてからはそれをKindleに置き換えるようにしました。結果、Kindleで十分でした。

画面は白黒ですし、動作も私のは最新機種じゃないので気持ちもっさりしていてゆっくり操作できますし笑、読書画面に余計な情報がないので気が散りません。そしてとにかく読書が捗って楽しいです。ついでに「スマホをいじらず読書をしている私って素敵」と悦にも入れます。

光目覚まし

人は本来朝日で目覚めていた、というところから陽の光で起きるのが一番自然に起きられるらしいです。

試しにフィリップスのSmartSleepという目覚まし時計を買ってみたらとても快適でした。音で目覚める朝と光で目覚める朝の快適さは全然違います。特に聴覚が敏感な人にとっては歴然とした違いがあると思います。「あ〜〜うるさい〜〜起きなきゃ〜〜でも無理〜〜」という葛藤が「あれ?なんか朝な気がする…?」と変わります。朝の感覚が良いと、一日をポジティブに始められるのが良いです。冬の朝は夜明けが遅いので、起きづらい時もあるのですが光が朝日替わりとなって気持ち眠気が軽減する気がします。

デメリットとしては、慣れすぎると人と旅行に行った時に爆音の音楽で起こされるのが至極不快ということくらいでしょうか笑

ノイズキャンセリングイヤホン

お出かけする時には手放せません。ソニーWI-1000Xを使っています。耳栓と違い、外部の音をキャッチしてノイズだけ下げてくれるので、駅のアナウンスなど必要な音は聴こえたまま雑音だけを切ってくれます。これがあることで心のざわつきが減り、外出の疲れが70%くらいになりました。

さらに私は普段の外出時だけでなく、映画館、ライブ会場などでも活用しています。大きな音が楽しめる方にとってはなぜと思うかもしれませんが、私にとっては刺激が強すぎて辛いので、抑えてくれるアイテムは有り難いのです。隣の人が耳に何をつけているかなんて案外気にしちゃいません。

物理で殴る編

断捨離

「視界に入るモノに人は想像以上にエネルギーを吸い取られている」と昔何かの本で読みました。その通りだと思います。モノが少なければ少ないほど、思考がクリアになり、心穏やかに大切なことに集中できると実感しています。モノを減らす上でのコツはいろんな書籍に書かれていますが、私が一番大事だと思ったのは「固定概念にとらわれずに、自分に取って必要なものだけを残す」ということでした。

私の職業は同業者の大半がモニターなどを活用してデュアルディスプレイにしたり、外付けの操作性が良いキーボードを使ったりしています。私も試してみたのですが、快適さ以上に気が散ったり掃除のコストや移動のしづらさが気になってしまい、合っていないと気づきました。結局ノートパソコン一台にパームレストだけを置いて作業をしているのですが、私にはこれで必要十分でした。

他にも、置き時計が壊れて買い換えようかと検討していた時、腕時計を少し高いアクセサリー台の上に置いておくことで置き時計代わりになると気づいてからはそれで過ごしています。時間を見るという必要な機能は満たしながら、モノの占める面積は減って視界が快適になりました。「部屋にはこれが必要なはず」と考えていたら今の心地よさには辿り着けていなかったと思います。

先程までデジタルデバイス中心に書いていましたが、なんだかんだ物理で殴るハックが最強だったりします。

在宅勤務

転職してからフルリモート可になったので、今は月に2回ほどしか出社していません。たまに出社すると、あまりにも業務に集中できなさすぎていかに刺激が多いかを実感します。乱雑に物の置かれた机(フリーアドレスなのだから綺麗に使って欲しい)、他の人がオンライン会議で話している声、なんか絶妙に気になる香水や体臭、身体に合わなくて肩が凝ってしまう椅子…在宅勤務だとこれら全てが解決するのでまあ快適です。

これはこれで快適すぎてダレてしまう問題もあったりしたのですが、集中と休息の切り替えを意識することによって今はかなり上手いこと在宅勤務に適応してきました。

PC・タブレットスマホを使い終わるたび電源オフ&しまう

視界に入るものをいじりたくなってしまう性はなかなか直りません。なので自宅でデバイスを使わない時は電源を切り、少し取り出しにくいクローゼット内のラックの奥にしまうようにしています。

結局ズボラ人間なので、「あれなんだったけな〜スマホで調べたいな〜」「Notionのあのページを書き換えたいな〜」と思っても、サッと触れる環境にしないことによって、「面倒だからやっぱやめとこ」ってなって諦めたりするんです笑。それで時間が経ってみるとさほど重要じゃないことだって感じたりします。そうして振り分けられた結果どうしても必要な状況だけが残り、時間の節約になりました。


光目覚ましとKindleを除けば、基本的に課金不要なものばかりなので試しやすいと思いますので、もし何かの参考になれば幸いです。