Diario

日々の暮らしのあれこれ帳

初の北陸!金沢で趣味とアートを楽しむ一人旅行記

1年ぶりの旅行記
もともと国内は各地方一ヶ所くらいは旅しておきたいな〜という気持ちがあり、まだ行ったことのない北陸の中では金沢をわりと数年前から計画していました。最初に具体的に旅程を立てたのは昨年の7月でしたが、骨折でそれどころじゃなくなり治ってからもモチベーションが戻って来なかったので特に行くつもりはありませんでした。

それなのに再度浮上した理由は趣味。ミュージカルをきっかけにアニメ・漫画までハマったSPY×FAMILYの展示が金沢で行われることになっていたのです。私が原作に興味を持った頃にはすでに東京会場の時期が終わっていたので諦めていましたが、まだ地方なら間に合うということで旅行のリベンジついでに行くのはアリだなと思ったのです。
一度思い立てばサクサク有給と宿と足を押さえ、あっという間に当日に。いざ、日本海へ行かん!

それでは旅の様子を写真と共に振り返っていきましょう。

1日目

一人旅ということもあり緊張感があまりにもなくて起きた時旅行のことを忘れかけていました。危ない危ない。おまけに謎の喉の痛みと背中の筋肉痛もあり早くもコンディションに不安が…

それでもなんとか東京駅にたどりつき、北陸新幹線に乗ります。

軽井沢旅行のときと同じ移動方向ではありますが、日本海側は未知の世界。うつらうつらしながらふと目を開けた時に車窓から見えた空と海が綺麗でした。

2時間半という乗車時間は大体京都と同じなのですが、通る場所が新鮮なのもあり長く感じました。

お昼前に無事到着。

駅を出て真っ先に見えるTHE・金沢な光景の鼓門、思ったよりこじんまりしてた…

ホテルに先に荷物を預けてから今回の旅のメイン目的地である香林坊大和へ。ところで「香林坊大和」、1セットの商業施設名だと思っていたら、香林坊は地名で大和が施設名だったんですね。

新幹線の駅を降りて大きめの道をしばらく進むと街の中心部にいける構造は地方あるあるかなと思うのですが(1ヶ月前の神戸旅行で地方都市テンプレが脳内にある)、金沢は道が広い印象ですね。

展示を見る前の腹ごしらえとして不室屋カフェでランチ。

平日なのもあってかガラッガラでおひとり様特等席にていただけました。

お麩の柔らかい味わいが沁みます。ただ喉の違和感が気になって味に集中出来なかったのはもったいなかった…

お腹が落ち着いたところで本題のSPY×FAMILY展へ!

これがまたガラガラでま〜贅沢な時間でした。東京で開催されていた頃にはミュージカルで作品を知った程度で原作にここまでハマってはいなかったので後から知った時には惜しかったな〜と思ったのですが、結果として行きたかった場所に行くついでにゆったり見られる状態で希望が叶ったので良かったです。

会場内のキーワードを集めるミッションがあったのですが、クリアしてもらえる星が思った以上に本格的で興奮しました。イーデン生の気持ち…!

貴重なラフや制作資料、原画を通じてあの場面はこんなふうに出来ていたんだと知れたり、今後の展開にも関わってくるんじゃないかとドキドキするようなメモ書きを発見したりなどファンにはたまならい大充実の内容でした。

椅子ファンとしては表紙絵と同じデザイナーズチェアを置いたコーナーもワクワクしました。

今までにも椅子にまつわる展示で見たことはあったと思いますが、コミックの表紙とともに4つ揃うのは壮観…!行く前は椅子だけ撮れれば良いやと思っていたけど結局お姉さんに座った状態でも撮ってもらいました。ありがとうございました…

この作品はフィクションの世界ながら様々なアイテムに実在のモデルがあってそういうところが私は大好きなのですが、そのツボを見事に抑えた展示内容でした。

さて、展示に夢中になっていた間は忘れていられたのですが、見終わってから急に体調が悪化し始めました。このあとの予定は近江町市場でお寿司を食べること以外決まっていなかったので時間ばかりをもてあましてしまうことに。

とりあえず自然の中で癒されようと金沢城公園を散策するのですが、みるみるだるさと頭痛が出てきたのでとりあえず休憩所で一休みすることに。

少し落ち着いてきたところで近江町市場周辺に向けて歩いていると良さげなカフェを見つけたので勢いで入ってしまいました。

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正直食欲はほぼない状態だったのですが、屋内で時間をつぶせるのはありがたいです。せっかくならと本調子じゃなくてもギリギリ消化できそうなぜんざいとほうじ茶ラテを注文します。

地方あるあるの閉店の早さでそこまで長居もできなさそうなので陽が落ちる前に出て、そのまま近江町市場へ。

何か見るところでもあればと思ったのですがお店がほとんど閉まっていて人も少なかったのでそのまま夜ご飯のお店へ向かいました。

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事前に調べて良さそうだった市場寿しへ。いつもは回転寿司屋でサーモン連打の私も口頭で注文となると色々頼んでみることに。ここでもギリギリ食べられそうな量を注文。無事美味しく食べられました。ネギトロの旨みが特に良かった。自分のキャパの理解度が上がって大人になったなぁと我ながら感慨深い。

レトロな雰囲気でタイムスリップ気分。

そのままホテルへ帰っても良かったのですが、お寿司で少しだけ復活した私は行きに通りがかかったエムザへぶらり。蔦屋書店(しかもラウンジ付き)があるではないか!都内だとシャレオツなとこばっかで意外と生活圏にないあの蔦谷書店が!!羨ましい!!

旅行関係なしに本屋に夢中になってしまう私。普段と違う場所にある本屋って品揃えも違ったりして好きなんですよね。ここは料理関係の本が充実していました。人もほぼいないので東京じゃありえないゆったり具合で立ち読み出来ました。

そんなひとときを楽しんでから金沢駅近くへ戻りホテルへ。

これだけの時間が過ぎてもなお空が真っ暗出ないのを見ると陽が延びたのを実感します。

昼より夜の方が綺麗かもしれない

最低限の設備が整えられたシングル。若干独房に見えなくもない…

早く寝て明日こそは万全のコンディションで楽しむぞと思っていたのですが、家以外で寝る時は必須の耳栓を紛失した上に夕方に飲んだほうじ茶のカフェインが効いてしまい寝つきが悪くなってしまうという事態に。一人の寂しさも若干募り不安感が強かったですが、ひとまず眠れずとも目を閉じて身体を休めることに専念しました。

2日目

多少は寝れたようで5時ごろ陽の光で目が覚めました。事前の予報で曇りでしたがめちゃくちゃ晴れてる〜〜そこからうつらうつらするうちに本格的に朝が訪れました。ちなみに耳栓は枕元に置いたKindleの裏に張り付いていたことが判明しました。おいおいしっかりしてくれよ…

睡眠時間はかなり足りていないはずですが体調はかなり回復、喉の違和感も頭痛もなくなっていました。これはいける!

チェックアウトを済ませて朝食へ。ホテルでは朝食なしのプランにし、外部からも予約できる別のお宿のモーニングを取りました。

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外国人観光客ばかりでむしろこちらが海外に来ている?と思えるくらい。

落ち着いた雰囲気で一品一品を味わえました。

1日目の経験から事前の旅程があまりにもシンプルすぎて時間が余りまくることが分かったため、急遽追加で色々行ってみることに。

まずは21世紀美術館のそのまた向こうにある鈴木大拙館へ。

仏教哲学者である鈴木大拙の考えや足跡を広く伝える文化施設だそうですが、これが想像以上に良かった…!

水と自然と建物の青、緑、白のコントラスト、ミニマルで洗練された空間、静けさ、心地よい風、永遠にいられそうなくらいでした。ここ数ヶ月の頭のモヤがみるみる洗浄されていくような感覚でした。

ぼーっとしながらあれこれ最近の考え事をたどると、最近は色々やることに追われて全然のんびり出来ていなかったなぁと改めて実感。せっかちなところもある方だと思っていますが、本来思考に関してはかなりスローな方なのかも。やっと追いついた感。

静けさを十二分に味わった後は2日目のメイン、21世紀美術館へ。

有名なプールのモニュメントを見たかったのですが年初の地震の影響で6月までクローズでした…残念。ただ外からだけでも見られたのでわりと満足です。

それなりに広さもあり、託児所やライブラリーまであってかなりの充実度。あちこちに作品があり無料エリアだけでも十分楽しめました。

ランチは併設のFousion21へ。ビュッフェとお魚が食べられるシェフコースをチョイス。能登牛食べたかったけど値段がディナーばりだったのと肉食べる元気があるか若干怪しかったのてやめておきました。

ガラス張りで採光たっぷり、クラシックの流れる優雅な空間でひとときを過ごせました。

まだまだ時間があるので追いアート。スイミングプールと同じ作者の作品があるKAMU KANAZAWAへ。2,000円という超強気な価格設定にビビるも21世紀美術館タダで見たしここでくらい出そう!と思い切りました。今時の若者らしくたまには映えに金を捧げようじゃないの!!

地震前の休日だったらもっと混んでいたと思うのですがこちらも楽々。昼休憩の休み直後だったのも良かったかもしれません。ほぼ独占状態。

中国からきたと思しきお兄さんが熱心に鏡に映る自分の姿を撮影していたので「撮りましょうか?」と聞くと「大丈夫です」と言われるも別の階のブースから戻ると「こんな感じで撮りたいんだけど〜(インスタの画面)」と声をかけられる。やっぱり撮ってほしいんじゃん!!ということでお互いに撮ることに。

私は自分の姿が映り込まないように頑張っていたのですがお兄さんはバリバリ入っていたので撮影位置まで指定して細かく何テイクかしてしまいました。特に気にせず笑顔で応じてくれました。良かった。お兄さんありがとう。

KAMUは一枚のチケットで周辺のいくつかの建物も一緒に見られるのでせっかく新美ばりの代金をつぎ込んだのだからほかも回ってみることに。

わからん…(緑が綺麗なのはわかる)

わからん…(真っ暗闇の中ひたすら爆音と光が飛び交う)

わからん…(いかがわしい街の中にあった謎のバー)

わからん…(ヨギボーに座りながらひたすら波を箒で掃くお兄さんの映像を見る時間)

わからん…(6階まで登ったと思ったらひたすら降りていく)

前衛的な作品の数々に「わからん…(デミトリアス・デズモンドの顔で)」となるも非日常な空間を楽しみました。

そこから最後の目的地ひがし茶屋街へ向かって歩きます。今までは映え度合いに対して全然人がいない…!と感じることが多かったのですが、ここだけはたっくさんいました。

みんなここにいたんかい。

ほぼ外国人観光客のツアーでごった返しです。

一笑というカフェに行く予定でしたがここも地震の影響でやっていなかったので別のお茶屋さん・波結に変更。

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2階から茶屋街を眺められる抜群のロケーションでお抹茶と和菓子をいただきます。あ、カフェインの影響ですか?昨日よりは飲む時間が早いのと歩き回る疲労がギリギリ勝てそうな気がしたので賭けました。結果大丈夫でした。

お茶を楽しんだあとは歴史ある建物の続く道を散策しつつお土産を買っていきます。

そして駅に戻り、そこそこお腹も空いていたので最後にリベンジで能登牛の入ったおにぎりとコロッケを買って新幹線へ。なんだかんだ食べたいもの全部食べられたので本当に良かった。

お世話になりました〜

総括

地震後+大型連休前+平日=ガラガラ

想像以上に地震の影響がありました。影響のあった場所が一日も早く元に戻れるといいなぁ。

一人旅で体調を崩したのは初めて(というか一人旅自体2度目なのだからそれはそう)で、1日目はどうなることやらでしたが、2日目に思った以上に回復したおかげもあり色々回れたので満足度高く終われました。

とはいえ、ここ半年の旅行(京都、神戸、金沢)全部コンディション100%で臨めないまま疲労を溜めているのも事実なのでもうこれはおみくじか何かの旅行運が数年スパンで悪くなっている説を推したい。できれば1年以内に福岡も行って国内全エリア制覇したいのだけど大丈夫なのだろうか。

とりあえず引っ越しとかでドタバタする前の最後の大きめのお出かけだったと思うので、行けて良かったです。

帰りの新幹線でこれを打っている今、これから訪れる怒涛の新生活準備のことを思うとクラクラしますが、1日目のピンチを切り抜けたことを自信に強く乗り越えていきます。